映画『四月になれば彼女は』はどこで配信している？無料で見るには？

とにかく人間関係ってやっぱり面倒くさいと言うか、大人になればなるほど、恋愛って難しくなっちゃうんだなって、この作品を見て最初に思った感想がこれでした。若い時は、とにかく相手が大好きって気持ちで突っ走れたものが、大人になるにつれて、永遠なんて無いと分かってしまうから、とにかくどんな形であれど別れという恐怖が付きまとってしまうのかなって、弥生を見て感じましたね。それにしても弥生が問いかけた「愛を終わらせない方法」って、答えが一つではないだろうから、本当に複雑で難しい。そんな弥生自身が最初に出した結論が淋しい答えでビックリしたけれど、あの逃避行があったからこそ、二人の気持ちがまた動き出したんだって思うと、いい逃避だったってことですね。

この作品はただのラブストーリーではなく、愛よりも奥深いものを感じることができた作品でした。主人公である藤代と婚約者の弥生、そして藤代の元カノである春の三人が組み合わされることで、藤代と弥生の平穏な日常が変わっていく様子に目が離せませんでした。また、藤代の恋愛はしたいけど傷つきたくないという心情は、どこか現代人の恋愛傾向を映しているような感じにも思えて共感できるものがありました。特に心に残ったシーンは、春が世界各地を巡りながら藤代に手紙を送るシーンです。春の置かれている状況や複雑な心境に感情移入をしてしまいました。藤代と過ごした楽しかった日々を思い出しながら、春は旅をしていたのかなと考えると涙が止まらなくなりました。愛とは何か、考えさせられる素敵な作品だと思います。

ちょっと映画での感じ方は、人それぞれかも。
難しい感情のれんぞく。
愛を終わらせない方法、それはなんでしょう？ってセリフに対して、弥生さんは「手に入れないこと」って口にしてたけど、それはあまりにも辛い方法だし、手に入れない選択肢をするなら2人の愛は始まりもしない…二人は恋人にもなっていないことにも。
愛の塊なはずなのに、愛することなのかな？弥生さんがサボったと口にするけど、わざわざ口に出さなきゃならない、そんな物語なんだよね。
きちんと話し合う、気持ちを伝え合うことを止めてはならない…サボってはならない…ずっと一緒にいても個々に気持ちがあるから…。違うなら、思うなら、感じるなら、考えるよりも先にサボらずに伝えるべき。
個人的に印象に残ったのは春のお父さんだった。最愛の娘がいないと眠れないとか、壁いっぱいに写真があったり…少し鳥肌が立った。

公私ともに順風満帆な生活をしていたはずの精神科医・藤代俊（佐藤健）の前から、婚約者の弥生（長澤まさみ）が姿を消してしまい…その理由が判らぬままに俊は翻弄され、そして無残に終わってしまった過去の恋を思い出す、という物語です。大学生の頃の、ハル（森七菜）との日々と、10数年後の現在が行きつ戻りつする時系列の螺旋と、その間を行き来する俊を演じる佐藤健さんの表情の移り変わりが素晴らしく、彼を取り巻く人々の優しさや厳しさが滲み出る世界が美しく描かれています。ことに俊の旧友である”ペンタックス”を演じた中島歩さんの淡々とした芝居が素晴らしい。彼の存在は、一本の軸となって二つの時系列を支えてくれているかのようです。なぜハルが世界を旅し、ウユニ湖の写真を撮ったのか。狂おしいほどの、彼女の想いが伝わってくる、そんな秀逸な恋愛映画でした。

まず映像がすごく綺麗でした。森七菜さん演じる春という女性が昔恋人と行けなかった海外に、写真を撮るために1人で旅するのですがそこの景色がとても素敵でした。
婚約していた二人(佐藤健さん、長澤まさみさん)でしたが、ある日突然彼女がいなくなってしまい、探す中で昔の彼女だった森七菜さんも関わっていて登場人物のそれぞれの悩みとか葛藤とかが描かれていました。現代の生きにくさとか色々なことを考えさせられました。
恋愛に対してはみんな、好きだとか愛してるなどストレートな表現は無いけれども、それぞれが思う愛の形をそれぞれで表現しているのが素敵でした。
少し解釈が難しいシーンもありましたが、観る人によってそれぞれの感じ方があり、見終わったあとに答え合わせみたいな感じで話が盛り上がったのも良かったです。