※本ページの情報は2023年5月10日時点のものです。最新の配信状況は各VODサービスにてご確認ください。
- 2022年11月18日に劇場公開。
- 監督
石川慶 - 出演・キャスト
妻夫木聡、安藤サクラ
窪田正孝、清野菜名
眞島秀和、真木よう子 - 原作は芥川賞作家 平野啓一郎による小説『ある男』
第70回 読売文学賞 受賞作
映画『ある男』はどこで見れるのか、主要なVODサービスの配信状況をまとめました。
目次
U-NEXT(ユーネクスト)
で配信中の作品
作品名 | 配信状況 |
ある男 | ポイント/レンタル |
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本ページの情報は2023年5月10日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
Hulu(フールー)
で配信中の作品
配信はしていませんでした。
Hulu(フールー)ストア
で配信中の作品
配信はしていませんでした。
Paraviで配信中の作品
配信はしていませんでした。
Amazon プライム・ビデオ
で配信中の作品
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FODプレミアムで配信中の作品
配信はしていませんでした。
TSUTAYA DISCAS(DVD宅配レンタル)
取り扱いはしていませんでした。
口コミ・感想
ある男というタイトルが気になって観た作品です。あらすじとしては、死んだ夫が本人ではなく戸籍交換をした何者かということがわかってそれを妻が探っていくといったストーリーで伏線がたくさんはりめぐらされていました。真実を知るためのストーリーで難しい表現もありますが楽しく見ることができました。窪田正孝さんの物静かな感じの雰囲気の役は、はじめて見ましたがとても雰囲気が出ていて良かったです。ストーリーもハラハラといった感じではなく徐々に真実がわかっていき、シーンごとにストーリーのパズルを埋めるような感じで個人的には好きなストーリー設定でした。キャストの妻夫木さんの演技も映画の雰囲気に合っていてかっこよかったです。
題名がとてもシンプルで最初はあまり興味を引きませんでしたが、実際に観るととても面白くて、ものすごく感心してしまいました。原作を読んだことがないので、想像で言いますが、おそらく原作の作りが、かなりレベルが高いのだろうと思いました。この作品での、安藤サクラの演技力はものすごく光っていて、素晴らしいオーラを感じました。シンプルな泣き顔がとても素敵で、思わずリスペクトしたくなりました。それにしても戸籍の売買がこんなに簡単にできるのであるということにびっくりしました。自分の存在を嘘で固めないと生きてはいけない人間がいることについては本当に悲しくなりました。いずれにしても、窪田正孝、安藤さくら、妻夫木聡のそれぞれのぶつかり合う化学反応が見事な作品として結実していることに完敗です。さらに柄本明の深い闇に誘う怪演は、記憶に残るものとなりました。
いろいろな人にいろいろな事情があり、それでも生きていく。何も悪いことをしたわけではないのに、精神的にいたたまれない日々を送る中、出会い、好きになり家族ができ幸せに暮らした数年間。忘れられない事実を受け止め、生きていこうと思った男を救い普通の人生を送ることができたのは、妻とその息子。息子は男の実の娘(妹)より父親と慕っていたのがよくわかる。
そして、関わることになった一人の弁護士。自分自身の中の葛藤を抱え時には理不尽な思いをしながらも、男のことを調べ続けたのは単なる仕事柄からだけではなかったはず。
あっけなく男は誰かさえわからず亡くなってしまったけれど、家族への愛は本物で事実を知った妻や子どもたちの夫や父親を思う気持ちは前向きであり、男のことを大切な人と忘れることはないだろう。
そして、関わることになった一人の弁護士。自分自身の中の葛藤を抱え時には理不尽な思いをしながらも、男のことを調べ続けたのは単なる仕事柄からだけではなかったはず。
あっけなく男は誰かさえわからず亡くなってしまったけれど、家族への愛は本物で事実を知った妻や子どもたちの夫や父親を思う気持ちは前向きであり、男のことを大切な人と忘れることはないだろう。
九州の片田舎で一人の男・大祐(窪田正孝)が仕事中の事故で亡くなり、その一年後に、その男が戸籍の人物=大祐ではなかったことが発覚するという衝撃的なミステリーでした。そこにあったのは、自分の人生と誰かのそれを交換して生きている人々の姿だったのです。”大祐”とともに4年を過ごしていたはずの妻・里枝(安藤サクラ)は途方に暮れて、前夫との離婚で世話になった弁護士の城戸(妻夫木聡)に助けを求め、”大祐”が一体誰だったのかを探り始めたのです。しかし、そこから詳らかにされていったのは”大祐”だけではなく、幾人もの人生が複雑に交錯していた闇でした。そしてまた、この事件を通して、城戸自身も自分のアイデンティティや家族の問題で揺れ動くことになったのです。二重、三重にしかけられたミステリーが紐解かれていく様子は圧巻でしたが、次第に城戸自身の問題に深く深く入り込んでいく流れは興味深かったですね。彼がこの物語の先にどんな選択をするかまでは描かれていませんが、そこにはきっと彼自身の人生をひっくり返すような修羅場が展開するか、それとも全てを飲み込んで生きていくのか、どちらにしても地獄のような日々が待っているのだろう、という余韻が残されています。妻夫木聡さんが穏やかなエリート然として登場し、そこから次第に表情が変わっていく様子が秀逸でした。
この作品は真相がなかなか読めないミステリー要素と、重厚な人間ドラマが組合わさることによって面白くなっていると思いました。キャストもみなさん素晴らしかったのですが、特に安藤さくらさんと柄本明さんの演技力がずば抜けていたように思えました。さらにこの作品は、淡々と物語が進んでいるように見えて、その裏では登場人物たちの様々や苦しみや葛藤が渦巻いているというのが印象的でもあります。簡単には解決できないような悩みだからこそ、そこから何とかもがいて抜け出そうとするところに共感することができました。終わり方も考察のしがいがあって、なおかつ余韻を残してくれる感じが個人的にはとても好きでした。重い内容ではありますが、もう一度リピートしたくなる作品です。
本作品は一枚一枚の映像の切り取り方がとても綺麗で美しく、各キャストの繊細過ぎるくらい生々しい演技を、見応えあるものにしていました。その面々も、主人公を演じられた妻夫木聡さんをはじめ、豪華俳優陣が確かな演技力で演じられているため、視聴者が引き込まれる作品になっています。窪田正孝さんの掴みどころがないような、浮遊感が漂った雰囲気は、役にピッタリ嵌まっていましたし、安藤サクラさんのラストのセリフなどは、物語の本質的な部分に触れていて、とても印象に残るものでした。
原作や映画のジャンルはミステリーになりますが、作品が伝えようとしている主題と本題は、また別のところにある。 そんな印象を抱かせてくれる、新たな感覚を得た作品でした。
原作や映画のジャンルはミステリーになりますが、作品が伝えようとしている主題と本題は、また別のところにある。 そんな印象を抱かせてくれる、新たな感覚を得た作品でした。