映画『ボーはおそれている』はどこで配信している？無料で見るには？

かなり変態的でまじで意味わかんない！
生まれた瞬間から医者の手から滑り落ち地面に落下してしまうという最悪な人生がスタートした男ボー。
そんな彼は不安に追いかけられていて、常にその想像しある最悪のことが起き続ける。
家を出ようとすれば忘れ物をし、忘れ物を取りに行っている間に荷物と鍵を盗まれる。
街の殺人鬼には勿論襲われるし、家はもちろん街の不良たちに支配される。
兎に角悪いことが連発で起きまくります。
そんなある日母親の約束を守れなかった彼は母の死の通達を受ける。そこから母親最後を観に実家へ向かうのだが…
もー意味がさっぱりわからない。この一言にこの映画はつきます。
一応コメディらしい。確かに最悪なことが起き続けると言うところだけ読めばコメディですが、かなりセンスの問われるコメディ。
神は観ている。この言葉をテーマにかなり異質な解釈とホラー要素を混ぜ込まれた作品です。
3時間ありますが兎に角ずっと不思議プレーされるので不思議と長い感触とつまんないと言う感じはないです

とても難しい映画でした。皆に共通の理解を与えてくれる明解なストーリーや、説明的なセリフが出てこなくて、自分の解釈が本当に正しいのか不安になりました。
母親から虐待を受けていた人の記憶を掘り起こして映像化したようなイメージが浮かびました。言葉にできそうにもないぼんやりとしたものを映画という形にして皆に見せるという作業がこの映画ではないかと思いました。
母モナが息子ボーを出産するときの主観的な映像に漂う暗さが子育てへの不安さを表しているように感じられ、裁判のシーンは息子への恨みが蓄積されてきたことを感じさせます。
その他、ボーの父親が化け物だったり、少年時代に会った女性と再会したあとその人は死んでしまうことや、アニメの中を進むなど、印象的なシーンでボーの心の中を表現しています。

主人公目線の独特な世界観、冒頭の服用している薬について混乱するシーンや、主人公宅の向側にあるコンビニへ買い物に行くシーンでパニックになりながら道路を走るシーンはじめ、途中、森の中でやっている劇を見て、自分の人生と混合させて幻覚を見ているシーン、ラストの母親からの裁判シーンなど、とにかく引き込まれて離さないシーンの連続で作品に魅了されました。母親の屋根裏部屋に男性器の形をしたモンスターが住んでいるのも衝撃を受けた。母親が旦那と性交渉後、旦那のことを男性器としか見られなくなったのだろう。女性の知り合いからそのような心理状態があることを聞いたことがある。だから主人公には父親が死んだことにしたかった。主人公の恋愛も食い止めたかったのだろうと考察した。独特性のある映画なので主人公を演じているホアキン・フェニックスの精神力にも強いものを感じた。

かなり難解な感じの作品であり、不安症である不安症のボウの精神状態が起こす数々の行動について、かなり奇怪に映りながらも難解な行動をいろいろ考察するのを楽しむことができるという映画を見た後も面白みを感じる作品です。
コメディーっぽさもありながらも、恐怖や緊張感というようなこともありますので、色々な描写の変化にちょっと追いつかない感じもありますが、どこかで主人公の不安や母親の市に対する混乱も感じられているような作品だったと思います。
最後の最後に世界観をひっくり返すようなこともあり、最後まで楽しめる部分も多かった作品です。
放映時間はやや長かったですが、それだけ時間をかけて行減するに必要なことだったと思います。