木村拓哉 主演『グランメゾン東京』はどこで配信している？

人柄の現れる料理、その料理に向き合う姿勢、考え方。それぞれがしっかりと描かれていて、調理の職を離れたばかりの自分には刺さるものがありました。
登場するそれぞれのお店に特色があり、誰がみても美味しそうと思うだろう料理が並んでいて、それだけでもみる価値があると思います。
もちろん登場人物それぞれにも苦労やストーリーがあり、それらが深掘りされていくうちに、気づけばみんなのことを好きになっていました。特に尾上菊之助さん演じる丹後学のどんなことがあっても揺らぐことのない精神がかっこよくて憧れを持ちました。
ノベライズ化もしているので、ドラマを見た後でもその世界観や余韻に浸ることができて、長く楽しむことができます。

木村拓哉さん主演ということで、面白いことは確実だなと思っていましたが、予想以上に面白い作品でした。展開が早く、次はどうなっていくのだろうとドキドキしながら見ることができました。出てくる料理もどれも美味しそうで、こんなお店に行ってみたいと見るたびに思っていました。主人公の破天荒さが木村さんにぴったりでした。そしてその他の従業員たちもそれぞれに問題や秘密を抱えていて、それを解決していくたびにチームが団結していく様子は見ていて嬉しくなりましたし、元気がもらえました。また鈴木京香さんの演技が凛としていてとてもかっこよかったです。こんな女性についていきたいなと思わずにはいられませんでした。続編もやってほしいです。

木村拓哉さん演じる尾花の描かれる型破りなシェフ像にどんどん惹き込まれた作品でした。冒頭では鈴木京香さん演じる倫子とパリでの出会いが描かれており、料理人としてではなく誰かに追われている様子に何を仕出かしたのかと強く惹かれました。その後描かれていく過去で働いていたレストランで発生した事件によって料理人人生のすべてを奪われ、それでも料理人としての道を求め続けていることが分かります。出会って間もない倫子に共に三ツ星レストランを目指す提案と共に、実現不可能と思われたことに対して少しずつ実現可能なものへと展開させていく姿に尾花の凄味と共に尾花の破天荒さを修正する倫子の必要性を強く感じさせ、二人だからこそ実現できたのだと感じさせました。（ネタバレのためカット）結末は感動的でこれからどんな明るい未来が待っているのかと期待しましたが、再び（ネタバレ）を目指そうと倫子に声をかける尾花の姿に信頼の強さと共に新たなワクワクを期待した結末でした。大人の青春を感じる作品で、続編を期待する作品です。