※本ページの情報は2024年6月30日時点のものです。最新の配信状況は各VODサービスにてご確認ください。
- 2024年3月22日に『前章』が劇場公開。
- 2024年4月19日に『後章』が劇場公開。
- 監督
黒川智之 - 出演声優・キャスト
幾田りら、あの
種﨑敦美、島袋美由利、大木咲絵子
和氣あず未 白石涼子
内山昂輝、坂泰斗、入野自由
諏訪部順一、津田健次郎 - 原作は浅野いにおによる漫画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』
映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』はどこで見れるのか、主要なVODサービスの配信状況をまとめました。
目次
U-NEXT(ユーネクスト)で配信中の作品
配信はしていませんでした。
Hulu(フールー)で配信中の作品
配信はしていませんでした。
dアニメストアで配信中の作品
配信はしていませんでした。
Amazon プライム・ビデオで配信中の作品
配信はしていませんでした。
DMM TVで配信中の作品
配信はしていませんでした。
Leminoで配信中の作品
配信はしていませんでした。
FODプレミアムで配信中の作品
配信はしていませんでした。
Paraviで配信中の作品
Paraviは2023年7月にU-NEXTと統合しました。
作品の配信状況はU-NEXTを御覧ください。
TSUTAYA DISCAS(DVD宅配レンタル)
取り扱いはしていませんでした。
口コミ・感想
突如現れた巨大な母艦が空を覆う絶望的状況が日常化した世界で主人公の2人の少女の青春が描かれるアニメ映画です。SFチックな巨大円盤の存在からガンダムやエヴァンゲリオンのようなロボットアニメ展開が予想されそうですが、本作で驚きなのは明らかに絶望的な状況にも関わらず主人公2人の恋模様や日常を中心に描かれ、意表を突かれる展開ですが、同時に東日本大震災やコロナ禍など危機的状況に見舞われても生きている人々の日常は続いているというのは現代日本の比喩にも感じられ、色々と考えられる作品になっていました。後に後編に続くため前編だけでは未回収の要素も多いのですが、それでも引き込まれやすい作風で後編が気になるつくりになっていましたね。
巨大な宇宙船が浮かぶ渋谷で繰り広げられる女子高生たちの日常ものと見せかけ、その後の怒涛の展開に度肝を抜かれました。地味で大人しいメガネっ娘・門出と押しが強くパワフルな凰蘭、正反対なタイプの二人の友情パワーが最高です。後編では凰蘭の衝撃的な秘密が明かされ、門出を助ける為なら世界を滅ぼしても構わない、クソデカ感情に圧倒されました。ラスト五分は特に圧巻で、ハッピーエンドともバッドエンドとも言い難いカタルシスが味わえました。門出を演じた幾田りらのしおらしい声質、凰蘭を演じたあのの気の抜けた声も、キャラクターにハマっていたと思います。宇宙船が渋谷を蹂躙するシーンは、大迫力の作画と音響が相俟ってテンションが上がりました。
日常にSF的な非日常が侵入してくる怖さ、そして周りの人たちが慣れてきて、それが当たり前になっていく違和感を体験できるのがこの作品の面白いところだと思います。声優をつとめたあのちゃんと幾多りらさんの声の雰囲気もキャラクターに合っていて、とても考えられたキャスティングだなと思いました。画面に写っているのは女子高生たちの普通の会話なのに、どこか終焉に向かっているような怖さが感じられるシーンもありその独特な雰囲気に自分はハマってしまいました。スケールが大きい話なのに、あえて二人だけにスポットライトを当てているのもこの作品の見やすさに繋がっていると思います。おんたんと門出にはずっと一緒にいてほしいと思いつつも、後半では確実に何かが起こりそうでハラハラします。
作品を前編後編と別けただけあって、前編ではなんだか分からないけれど、世界や周りがなんかおかしいっていう謎がじっくりと描かれていて、その違和感が後編で一気に解決していくのが、爽快感があって良かったです。きっとひとつにまとめてしまっていたら、色々と駆け足になってしまって、何が何だかってなってしまっていたと思うので、別れていて正解ですね。それにしても正直、私はタレントが声優をやることに基本的に反対で、今回も歌ありきのキャストだと思って期待していなかったのですが、想像以上に主演のお二人の演技が良かったし、あのちゃんのあの喋り方とキャラデザとかが合っていて、感動してしまいました。結末が原作と違うらしいですが、映画の結末が良かったので、原作と読み比べたい。
浅野いにおさんの作品に触れる機会がなくここまで来てしまったけれど、映画公開前に連日放送されていた番宣番組を観て、異彩を放つ世界感へと急激に引き込まれて行きました。声優が本業ではない幾多りらさんとあのちゃんをメインキャラクターにキャスティングしたのにも、きっと意味があるんだろうなぁとより一層興味津々になり、ストーリーの中へと没入して行くほど2人で良かった2人が良かったと心底実感。色褪せつつある自身の学生時代の記憶を手繰り寄せながら、いつも通りの日常をいつも通りの仲間たちとただ当たり前に過ごしていたはずなのに、そんな日常がこんなにも突然非日常へと変わり果ててしまうのかと愕然として、侵略され代わりゆく世界と仲間の死を目の当たりにしたおんたんの心の叫びがまたたまらなくて涙しました。
空飛ぶ円盤の来襲という、一昔前の定番的な『危機的状況』に置かれた東京で暮らす、ごく普通の女の子たちのリアルな『日常』の対比がとても魅力的な本作ですが、リアルな東京を描けば描くほどにそこで次々に展開する事象に呆然とし、引きずり込まれてゆきます。原作未読で、予告編で知ったキャスティング、YOASOBIの幾多りらさん(主人公・小山門出)と、あのちゃん(中川鳳蘭)に驚き、その掛け合いに凄い新鮮さを感じたことから本編を観に行きましたが…予想をはるかに超える精緻な描写と、畳みかけるように崩れていく彼女らの『日常』とその凄惨さに、恐らく全編の2/3は頭を殴られているかのような衝撃が続き、見終わった時には『なんかすごいもの見ちゃったなー…』と虚脱状態になりました。前後編で作ってくれて大正解。情報量の多いアニメをこんなに丁寧に作ってくれたことに感謝です。