映画『LIFE!／ライフ』はどこで配信している？無料で見るには？

この作品で監督と主演をつとめたベン・スティラーが好きなので観ました。コメディアンとして有名でありながら、監督もやれる才能あふれる彼ですが、どこかダメな主人公をやらせたらピカイチです。小さい身体を使った身振り手振りの演技などにいつも笑わせられます。この作品でもそんな彼の魅力が存分に発揮されていました。主人公の恋の相手で、同じくコメディアンとして有名なクリステン・ウィグも出演していますが、抜群のケミストリーを醸し出しています。原作がある作品のため最後の最後までストーリーにも引き込まれますが、中でも主人公がカメラマン役のショーン・ペンを追いかけて降り立ったアイスランドでの映像が秀逸です。誰もが主人公と旅をしているような気分になるでしょう。そして途中、デヴィッド・ボウイの名曲が流れる場面は必見です。

最初に言いたいのは、吹き替えではなく字幕で観てほしいということです。
今いる場所に固執しているワケではないけど、ひょんなことからまだ見ぬ場所へ旅ができるなんて、そんな考え方をしてこなかったから、どこかに行きたいと思いながらも、まだ行動できていない人に観てもらいたいです。
脚本、キャスティング、音楽、どれも良くできた作品だったと思います。
人生80年のうち、ちょっとした旅なのに、こんな旅がしてみたいと思えてなりませんでした。
もちろん、コメディタッチだからクスッとした笑いもあります。
そこからのラストの感動へのストーリーの運び方が好きでした。
欲しいモノを探して旅をして、グルッとまわって戻ってきたら欲しいモノはずっと変わらずそこにあったっていうのもじんわり心に響きました。

ベン・スティラーがありきたりな勤め人の役をステキに演じています。
よく空想をして人の話はあまり聞いていない、コミュニケーションをうまく取れないけど仕事はしっかりとこなすので周りからは信頼されている。
そんな主人公にどこかしらに共感できて、自分自身を役と重ねることができるのではないでしょうか。
彼の空想ではジェイソン・ボーンやスパイダーマンの映画みたいなアクションシーンが展開されているので、中だるみすることなく飽きずに最後まで鑑賞できました。
そのうえ、ストーリーはしっかりとしていて、彼が実際に体験していることと空想の部分があやふやになるようなこともなくストーリーは進みます。
登場人物にも無駄な人はいなくて、全てがストーリーにしっかりと関わってくるのには感心しました。
中でも、ショーン・ペンが演じている写真家が言っていたセリフが心に残っています。
この作品は小説や写真、歌では表せない、映画だからこその面白さがあると思います。