映画『Play! ～勝つとか負けるとかは、どーでもよくて～』はどこで配信している？無料で見るには？

日々の悩みに憂鬱になっていた3人の高校生がeスポーツを元に集まって目標に向かっていく姿を描いた青春映画です。青春ものでeスポーツを題材にしているあたりが現代風のストーリーになっている印象で、結成当初はチグハグだったメンバーが徐々に仲間との絆を深めていく姿は正に青春映画の真骨頂といえる展開でした。一方でeスポーツにあまり馴染みなかい人は多少入りにくい印象もあり、また毒親を含めた主人公３人のおかれた環境が辛い印象も。とはいえそれだけ恋愛や家族関連など高校生の日常がよく描写されていたともえいえ、またeスポーツの場面でも実際にゲームをプレイしているような空気を感じさせる画面になっていました。青春ものの作品が好きな方にお勧めできる作品といえました。

徳島県の阿波高専に通う三人の生徒がゲーム“ロケットリーグ”のeスポーツ大会に出場し優勝を目指すという、事実を基にしたお話し。
スポーツや部活をモチーフにした映画って明るくてコミカルな作品が多いけれど、本作は静かでちょっぴり重い部分もあるリアルなテイストの作品でした。
人生ってなかなか上手くいかないし、毎日同じ事の繰り返しの学校生活の中で心が空洞みたいになったり、勉強だの受験だの就職だのと面白くもなさそうな未来が見えてしまってなんだかちょっぴり絶望的な気持ちになったりします。
だけど人は希望という一点の光さえあればそれが道しるべとなってそれに向かって走り出せます。
そして「熱中出来る何か、一生懸命になれる何か」ってその希望になれると思うんです。
自分の人生が他人と比べて勝っているだとか負けているだとかそんなのはどーでもよくて、人生の限られた時間を楽しんだ人こそが本当の勝者なのだと思います。

育ってきた環境も全然違う、趣味嗜好も違う三人の生徒が、ゲームを通じて友情を育んでいく姿に感動しました。タイトルにも書いてありますが、勝負の結果にこだわるのではなく、その勝負をするまでの間の経験、苦悩などに焦点を当てているのがこの作品の良いところだと言えます。eスポーツはスポーツではないという意見もあったりしますが、この作品を見るとやはりスポーツと表現してもおかしくないくらいの熱さがあります。ゲームでも何でも、それをやると辛いことを忘れられて、集中できるものがあるというのは素晴らしいことだなと思いました。辛い家庭環境もストレートに見せてくれるからこそ、そんな苦境を乗り越えるようにゲームをやっているときの3人の眩しい姿に尊さを感じることができました。