ドラマ『ハヤブサ消防団』はどこで配信している？無料で見るには？

タイトルからは全く想像がつかなかった、秀逸なサスペンス・ミステリードラマ。さすが池井戸潤さんだなと原作を読みたくなりました。誰がどんな目的で連続放火をしているんだろう？怪しく見えるルミナスソーラーの真鍋は無関係なのかな？彩さんとアビゲイルは本当に縁が切れているの？三馬さんが犯人を確信した時点でも、まだ全員に犯人の可能性があると疑わしく見えてしまうという、名俳優揃いの演技に引き込まれるストーリー展開が続きます。様々な視点から考察を楽しめること間違いなし！と熱烈にオススメしたいからこそ、ネタバレ最小限の大まかな感想しか書けなかったのですが、初めて視聴する方たちには是非、彩さんとアビゲイル信者たちの瞬き回数に注目してほしいし、本物の恐怖を体感してほしいです。

作家の太郎がスランプで「田舎へ移住する」というストーリーは好きな話だったので楽しみに観ていました。しかし、そこの住人のうち特に消防団の人々が、太郎を仲間に入れるものの何だかみんなが怪しい雰囲気なので、ハヤブサ地区に放火事件が続く事に、この狭い人間関係の中でドロドロと展開されて行くのかと思っていましたが、全然違う方向に行ったのが意外で良かったです。その中でも、映像ディレクターの彩が太郎と同じく移住してきたものの、何か秘密を抱えている様子にどんどん引き込まれて行きました。川口春奈さんの神秘的な表情が物語を色濃くしてくれていたのがとても良かったです。更にルミナスソーラーの営業マン真鍋を、演技派の古川雄大さんがアクのある演技で魅せてくれたのも気に入っています。

1話目から、放火騒動があり、中村倫也さんが登場するけど、やる気あるのかなっていうひ弱な感じがなぜか魅入ってしまいました。
川口さんが登場するまでは、殺人事件もあって、ちょっぴりホラー感がある白髪の女性が出てきたりするけど、ラスト4話あたりで川口さんの雰囲気に変化が出てきてからがむっちゃ面白かったです。
宗教が出てくるなんて想像できなかったし、そこにのめり込んでいる川口さんのちょっぴりほくそ笑むシーンなんかは、いい意味で鳥肌が立ちました。
ハヤブサ消防団のみんなが一致団結したり、ときにはスキャンダルをネタに町長を脅したり、笑えるシーンもあって、メリハリあるドラマでした。
ラスト、どう持っていくのか、気になりながら視聴してました。

真相が分かる前も、伏線がどんどん回収されてからも、カルト要素があるからか、最後まで本当にミステリアスで面白い作品でした。主題歌も作品の世界観と合っていてカッコよかったし、毎話終わる前に、太郎くんの語りで閉まるのも好きでしたね。宗教も他人に迷惑をかけることさえなければ、人生が救われているんだから好きにしたらって思うけれど、さすがに土地を占領したり、その為に犯罪を犯すっていうのは、何の理想郷でもないですよね。最後の最後に、次期聖母である彩ちゃんの口から真実が語られたから意味があったし、彩ちゃんも太郎くんだったから救われたんだと思うし、そういう意味では二人はハヤブサに導かれたのかもしれないけれど、最後までハラハラドキドキする面白いドラマでした。

田舎で起こった連続放火から始まる事件の真相がどんどん暴かれていく展開に毎回目が離せないし、続きが気になって仕方がないドラマでした。主題歌の歌も耳に残るし、ドラマの世界観とあっていてどこかミステリアスな感じがピッタリでした。田舎暮らしってのんびりしていていいな～と思うこともなく、次々と起こっていく展開に驚きの連続です。主演の中村倫也さんの演技も安定しているし、脇を固める俳優陣達の演技も素晴らしいです。消防団のみんなは仲が良く和気あいあいとしており、団結力が凄くて仲間っていいな～と思いながら見ていたのに、仲間の中に犯人がいると知った時の衝撃は半端なかったです！アビゲイルみたいな宗教が本当にありそうで怖いなと思いました。

多くの名作を生み出してきた池井戸潤さんの小説が原作ですが、今回はミステリー要素が強く、毎回ハラハラさせられる展開が続きます。売れない作家三馬太郎が父親の実家の田舎ハヤブサに移住し、放火や殺人事件に巻き込まれていきます。太郎くんを消防団に誘い、心強い仲間となる消防団のおじさんたちとの心の触れ合いに癒されながらも、一方で事件の謎を追っていくことでわかっていく人間の深い闇にゾクっとさせられます。主演の中村倫也さんはじめ、川口春奈さんの実力派の俳優さんたちの演技の素晴らしさももちろんですが、演出も視聴者の好奇心を引き出すような工夫をされており、それにまんまとハマってしまいました！私自身もハヤブサのような山深い地方出身なので、閉鎖的な田舎の良し悪しもいろいろ考えながら見てしまいました。最後まで飽きることなく楽しめるドラマです。